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デリケートゾーンのpH値とは?バランスが崩れるとどうなる?
デリケートゾーンケア

デリケートゾーンのpH値とは?バランスが崩れるとどうなる?

膣内のpH値と外陰部のケアは別の話。pHだけでは分からない症状の原因、洗いすぎを避けるポイント、受診の目安を解説します。

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📑 目次

pH値って、理科の授業で聞いたことあるけど、まさかデリケートゾーンにも関係してるなんて思わなかった。でも実は、このpHバランスが崩れるだけで、かゆみやニオイ、おりものの変化といった不快な症状が出てくることがあるんです。

私自身、20代後半くらいまで「石鹸で洗えば清潔」だと思ってたんですが、それが逆効果だったこともあって。今回は、意外と知られていないデリケートゾーンのpH値について、わかりやすく整理してみました。

pH値って、そもそも何?

pH(ペーハー)は、液体が酸性かアルカリ性かを示す数値です。0〜14の範囲で表され、7が中性。それより小さいと酸性、大きいとアルカリ性になります。

レモン汁は酸性(pH2くらい)、石鹸水はアルカリ性(pH9〜11)。私たちの体の部位によっても、実はpH値が違うんですよね。

皮膚の表面は弱酸性(pH4.5〜6.0)で、これが雑菌の繁殖を防ぐバリアになってます。そしてデリケートゾーンも、独自のpH環境を保つことで健康を維持してるんです。

膣内のpHと外陰部は分けて考える

ここで扱うのは、主に膣内のpHです。外陰部の皮膚や洗浄料のpHと同じものではありません。生殖年齢の膣内は弱酸性であることが多いものの、健康な人でも菌叢やpHには個人差があります。Ravelらの研究(2011年)でも、無症状の女性の膣内環境は一様ではありませんでした。

この弱酸性環境を作り出しているのが、ラクトバチルス(乳酸桿菌)というデリケートゾーンに住む善玉菌。乳酸桿菌が乳酸を作り出すことで、pHを弱酸性に保っているんです。

乳酸菌が作る乳酸は膣内の酸性環境に関わります。ただし、弱酸性なら感染症が起きないわけではありません。カンジダ膣炎は正常範囲のpHでも起こるため、pHだけで症状の原因は決められないんです。

ちなみに生理中や妊娠中、更年期などホルモンバランスが変化する時期には、pHも変動しやすくなります。

バランスが崩れる原因

デリケートゾーンのpHは、意外とデリケート(そのまんまですが)。日常のちょっとしたことでバランスが崩れやすいんです。

洗いすぎ・洗浄力の強い石鹸

膣の中を洗浄することは避けましょう。CDCの細菌性膣症の診療指針(2021年)は、膣洗浄と細菌性膣症の関連を挙げています。外陰部を洗うことと膣内を洗うことは区別が必要で、洗浄料のpHだけから膣内への影響を断定することはできません。

私も以前は「清潔にしなきゃ」と思ってゴシゴシ洗ってたんですが、逆にニオイが気になるようになって。洗いすぎって本当に逆効果なんです。

抗生物質の使用

風邪や膀胱炎などで抗生物質を飲むと、体内の菌バランスが変わることがあります。悪い菌だけでなく、デリケートゾーンの善玉菌にも影響が出ることがあるんですよね。

ストレスや疲労

疲れている時期の症状でも、ストレスだけが原因とは判断できません。かゆみやおりものの変化があれば、休養だけで対処せず原因を確認しましょう。

生理用品やおりものシートの長時間使用

長時間の湿気や摩擦は外陰部の皮膚への刺激になります。生理用品を交換してムレを減らすことと、膣内のpHを調整することは別です。

pHバランスが崩れると、どうなる?

バランスが崩れると、こんな症状が出やすくなります。

  • 悪玉菌が増えると、炎症を起こしやすくなる
  • 魚っぽいニオイや、いつもと違う臭いがする
  • 量が増えたり、色が黄色っぽくなったり
  • 粘膜が敏感になって刺激を感じやすくなる

CDCの診療指針(2021年)では、細菌性膣症の診断所見の一つは膣液のpHが4.5を超えることです。一方、カンジダ膣炎は正常範囲のpH(4.5未満)と関連すると説明されています。pHの高低だけで、どちらの病気かを自己診断しないでください。

「なんかいつもと違うな」と感じたら、早めに婦人科を受診するのがおすすめです。

洗いすぎを避け、症状を見逃さないケア

日常のケアは刺激やムレを減らすためのもの。感染症の治療や、膣内のpHを狙った値に変える方法ではありません。

洗浄料は使用部位と刺激に注意する

外陰部をやさしく洗い、膣の中には洗浄料を入れないでください。製品を使うなら表示された部位と使い方を守り、十分にすすぎます。弱酸性や専用品でも刺激が出ることがあるので、しみる・かゆいときは使用を中止しましょう。

通気性を意識する

締め付けの強い下着や、化学繊維のものは避けて、コットン素材を選ぶと◎。生理用品もこまめに交換して、ムレを防ぎましょう。

生活習慣を整える

バランスの取れた食事や十分な休息は、全身の体調管理として大切にしましょう。睡眠や食事だけで膣内の菌の割合やpHを調整できるという意味ではありません。

プロバイオティクスを意識する

ヨーグルトや発酵食品は食事として楽しめますが、食べれば膣内のpHが整うとは限りません。CDCは、カンジダ膣炎の治療としてプロバイオティクスを使う十分な根拠はないとしています。症状があるときの受診を置き換えないでください。

洗いすぎない

外陰部はやさしく洗い、気になるからと何度もこすらないようにしましょう。RCOGの外陰部ケアの案内も、洗いすぎによる皮膚への刺激を避けるよう勧めています。膣の中は洗いません。

まとめ

膣内のpHは診察で役立つ手がかりの一つですが、数値だけで健康や感染症の有無は判断できません。外陰部の洗浄料で膣内のpHを調整しようとする必要もありません。

洗いすぎず、通気性を意識して、体調を整える。シンプルだけど、これが一番のケアかもしれません。

「なんか調子悪いな」と感じたら、まずは生活習慣や洗い方を見直してみてください。それでも改善しない場合は、早めに婦人科へ。自己判断で市販薬を使い続けるより、専門家に診てもらった方が安心です。

📖 このテーマの全体ガイド: デリケートゾーンケア完全ガイド

参考文献

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よくある質問

Q. デリケートゾーンの正常なpH値はいくつですか?
生殖年齢の膣内は弱酸性であることが多いものの、個人差や年齢による違いがあります。膣内と外陰部の皮膚は区別して考え、pHだけで健康状態や感染症を判断しないでください。
Q. pHバランスが崩れると何が起きますか?
細菌性膣症では膣内のpH上昇が診断の手がかりの一つになります。一方、カンジダ膣炎は正常範囲のpHでも起こります。かゆみやおりものの変化があるときは、pHだけで判断せず婦人科へ相談してください。
Q. デリケートゾーンのpHを守るにはどうすればいいですか?
膣の中は洗わず、外陰部をやさしく洗います。洗浄料を使う場合は使用部位と注意事項を守り、刺激があれば中止してください。弱酸性や専用品という表示だけで、膣内環境を守れるとは限りません。
白滝由紀

この記事を書いた人

白滝由紀

フェムケア研究所 編集長

🏅 日本フェムテック協会認定フェムテックアンバサダー

フェムケア領域の情報発信に携わるライター(29歳女性)。女性の健康課題について、信頼できるエビデンスに基づいた情報をわかりやすく届けることを目指しています!

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