妊娠超初期症状と着床のサイン|生理前との見分け方と検査のタイミング
妊娠超初期症状とPMSは症状だけでは見分けられません。着床出血や基礎体温の変化、妊娠検査薬を使う正しいタイミングをまとめました。
📑 目次
生理が来るはずの数日前、なんだか胸が張ってる気がする。眠くてたまらない。「これ、もしかして……」ってスマホで検索したことがある人、きっと多いと思う。
先に書いておきたいことがある。妊娠超初期の症状とPMS(月経前症候群)は、症状だけで見分けることはできない。妊活中はここを勘違いしたまま一喜一憂しやすいので、最初に伝えておきたい。
なぜ「症状だけ」では判断できないの?
妊娠超初期の体の変化も、PMSの症状も、どちらもホルモンの影響で起こる。しかも、実はかなり似ている。
MSDマニュアル プロフェッショナル版によると、PMSの症状は「易刺激性、不安、興奮、不眠症、集中困難、嗜眠、抑うつ、および重度の疲労感」といった心理的な症状に加えて、「浮腫、一時的な体重増加、乳房の張りと疼痛」などの身体症状が、月経前の5日間ほどに現れるとされている。
一方、MSDマニュアル家庭版の「妊娠中の体の変化」では、妊娠初期の症状として疲労感や、ホルモンの影響で乳房が大きくなること、乳房に圧痛が生じること、透明または白色っぽい正常な膣分泌物の量が増えることなどが挙げられている。
見比べてみるとわかると思う。疲労感、胸の張り。ほぼ同じ症状が両方に出てくる。だから「胸が張ってるから妊娠してるはず」も「眠いだけだからPMSのはず」も、どちらも症状だけでは確定できない。これは気の持ちようの問題ではなく、そもそも体の仕組みとしてそうなっている。
「妊娠超初期のサイン」と言われるもの、実際どうなの?
ネットで検索すると、いろんな妊娠超初期症状が出てくる。代表的なものを挙げてみるけど、どれもある人もいれば、まったくない人もいるというのが正直なところ。
着床出血
受精卵が子宮内膜に着床するときに、少量の出血が起こることがあると言われている。生理より量が少なく、色もピンクや茶色っぽいことが多いとされる。ただしこれは全員に起こるわけではなく、出血がない人のほうがむしろ多い。生理予定日前後の出血なので、「軽い生理が来た」と勘違いすることもある。
基礎体温の高温期が続く
基礎体温をつけている人なら、これが一番わかりやすいサインかもしれない。通常、高温期は12〜16日ほどで終わって生理が来るけど、妊娠が成立すると高温期が延びて続く。目安として、高温期が16日以上続くようなら、妊娠の可能性を考えるきっかけになる。とはいえこれも黄体機能や個人差でブレがあるので、絶対の目安ではない。
そのほかによく挙げられる変化
- 眠気が強い、体がだるい
- 胸が張る、痛い
- 匂いに敏感になる、吐き気がある
- おりものが増える
これも、全部そろう人もいれば、ひとつも当てはまらない人もいる。妊娠したら必ずこれが出るというものではないので、当てはまらないからといって不安になりすぎなくて大丈夫。
妊娠検査薬はいつから使えばいい?
一番確実なのは、妊娠検査薬で確認すること。ただしフライングで使うと、正確な結果が出にくい。
一般的な妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後からの使用を推奨しているものがほとんど。妊娠検査薬メーカーのミズホメディーも、生理予定日の1週間後からの検査を勧めており、それより早いとhCGの量がごくわずかなため、妊娠していても陰性になる可能性があると案内している。
生理予定日から使える「早期妊娠検査薬」という製品もあるけれど、それでも生理予定日より前のフライング検査は基本的におすすめされていない。焦る気持ちはすごくわかるけど、正確な結果を知りたいなら、もう少しだけ待つのが結局は近道になる。
陽性反応が出たら、早めに産婦人科を受診しよう。正常な位置に着床しているかどうか(子宮外妊娠ではないかのチェック)は、検査薬だけでは分からない。
「結果待ち」の時間がしんどいという話
正直に書くと、この生理予定日までの数日って、妊活してる人にとってはかなりメンタルにくる時間だと思う。ちょっとした体の変化ひとつひとつが気になって、期待しては落ち込んでを繰り返す。カレンダーを何度も見返して、それでいて誰にも言えなくて。
個人的には、この時期だけは「気にしないようにしよう」と自分に言い聞かせても、あまり効果がないと思っている。気になるのは当然だし、無理に平静を装う必要もない。SNSで人と比べて余計につらくなるくらいなら、その時期だけ距離を置くのもひとつの手。結果が出るまではいつも通り過ごせなくても仕方ない、と自分を責めないでいてほしい。
受診の目安
以下のようなときは、我慢せず早めに産婦人科を受診してほしい。
- 妊娠検査薬で陽性が出た(できるだけ早めに受診を)
- 生理予定日を1〜2週間過ぎても生理が来ないのに、検査薬が陰性
- 出血とともに強い下腹部痛がある(子宮外妊娠など、緊急性のある状態の可能性)
- 普段と違う量・色の出血が続いている
- 妊活を続けていて、症状の解釈に迷ってつらい気持ちが続いている
特に、強い下腹部痛を伴う出血は、様子見をせずすぐに医療機関に相談してほしい状態。心配なときに「大げさかな」と遠慮する必要はない。
焦らなくていい
妊娠超初期の症状は、正直あてにならないことも多い。だからこそ一喜一憂しすぎず、生理予定日から1週間ほど待って検査薬を使う、という流れを覚えておくと少し気持ちが楽になるかもしれない。
結果がどちらであっても、ここまで自分の体と向き合ってきたことは、ちゃんと意味のあることだと思う。
参考文献
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よくある質問
- Q. 妊娠超初期の症状で、生理前の症状と妊娠を見分けられますか?
- 症状だけでの判別は基本的にできません。疲労感や胸の張りなど、PMSと妊娠超初期はよく似た症状が現れるため、妊娠検査薬での確認が必要です。
- Q. 妊娠検査薬はいつから使うのが正確ですか?
- 一般的な妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後からの使用が推奨されています。それより早いとhCGの量が少なく、陰性でも実際には妊娠している可能性があります。
- Q. 着床出血がないと妊娠していないということですか?
- いいえ、着床出血が出ない人のほうが多いとされ、出血の有無だけで妊娠・非妊娠を判断することはできません。
この記事を書いた人
白滝由紀フェムケア研究所 編集長
🏅 日本フェムテック協会認定フェムテックアンバサダー
フェムケア領域の情報発信に携わるライター(29歳女性)。女性の健康課題について、信頼できるエビデンスに基づいた情報をわかりやすく届けることを目指しています!

