子宮全摘出術とは?手術の流れ・術後の生活・心のケア
子宮全摘出術を検討している方へ。手術の種類や流れ、入院期間、退院後の生活、そして誰にも聞けない心の変化まで、経験者の声も交えながら丁寧に解説します。
📑 目次
「子宮全摘出術」って聞くと、正直ドキッとしますよね。
私も友人から相談されたとき、どう声をかけていいかわからなくて。でも調べてみたら、年間約10万件も行われている手術で、決して珍しいものじゃないんです。子宮筋腫や子宮内膜症、子宮腺筋症など、いろんな理由で選択される治療法のひとつ。
今回は、「手術前に知っておきたかった」という声が多かった情報を中心に、できるだけリアルにお伝えします。
子宮全摘出術って、どんな手術?
子宮全摘出術は、文字通り子宮を取り除く手術です。ただ、「全摘」といっても実はいくつか種類があって。
単純子宮全摘出術が最も一般的で、子宮体部と子宮頸部を摘出します。卵巣や卵管を残すケースも多いので、「全部取る」わけではないんですよね。病状によっては、卵巣・卵管も一緒に摘出する「付属器切除術」を併用することもあります。
手術方法も選択肢があって、開腹手術、腹腔鏡手術、膣式手術の3つ。最近は体への負担が少ない腹腔鏡手術を選ぶ病院が増えています。お腹に小さな穴を数カ所開けて、カメラと手術器具を入れて行う方法です。
どの方法になるかは、子宮の大きさや癒着の状態、過去の手術歴などで主治医が判断します。「できれば腹腔鏡で」って希望を伝えるのも全然アリ。
手術までの流れと入院生活
手術が決まったら、まず術前検査。血液検査、心電図、レントゲン、CT やMRIなど、わりとしっかりチェックされます。麻酔科の先生との面談もあって、持病やアレルギーの確認もこのとき。
入院は手術の前日か当日。手術前日の夜から絶食になるので、「最後の晩餐」じゃないけど、好きなもの食べておくのおすすめです(笑)
手術当日は、朝から点滴をして、手術着に着替えて待機。全身麻酔なので、意識があるのは手術室に入るまで。気づいたら終わってる、って感じです。
手術時間は方法や病状によりますが、だいたい2〜4時間くらい。
術後は数時間、回復室で様子を見てから病室に戻ります。このときはまだぼーっとしてる。痛みは個人差があるけど、痛み止めの点滴や座薬でコントロールできるレベルのことが多いです。
翌日には歩行開始。「えっもう?」って思うかもしれないけど、血栓予防のために早めに動くことが大事なんです。最初はトイレまで行くだけでヘトヘトだったって声、よく聞きます。
入院期間と退院のタイミング
開腹手術なら7〜10日、腹腔鏡手術なら5〜7日くらいが目安。
退院の条件は、傷の状態が良好で、食事が取れて、自分で歩けること。シャワーも入院中に許可が出ることが多いです。
退院時には、「重いものを持たない」「無理しない」という注意を受けます。でも具体的に「何キロまで?」って聞くと、「2〜3キロまで」って言われることが多いかな。買い物袋いっぱいはNGってイメージです。
退院後の生活、どう変わる?
退院後1〜2週間は自宅療養。家事も少しずつ再開していく感じです。
仕事復帰は、デスクワークなら2〜3週間後、立ち仕事や体を使う仕事なら1〜2ヶ月後が目安。でも、疲れやすさは続くので、無理は禁物。
性生活の再開は、術後6〜8週間後から。傷の治り具合を検診で確認してからです。不安なことがあれば、遠慮せず主治医に相談を。
日常生活での制限は、術後3ヶ月くらいまで。車の運転、激しい運動、重いものを持つこと、長時間の立ち仕事などは控えめに。
ただ、散歩やストレッチなど軽い運動は推奨されてます。体力回復にも、気分転換にもなるので。
体の変化、本当のところ
「生理がなくなる」のは、多くの人にとってメリット。生理痛や過多月経に悩んでいた人は、「こんなに楽になるなんて」って驚くくらい。
ただ、卵巣も一緒に摘出した場合は、更年期のような症状が出ることがあります。ホットフラッシュ、発汗、イライラなど。ホルモン補充療法で対応できるケースも多いので、つらいときは相談してください。
卵巣を残した場合でも、血流の変化などで更年期が早まることもあるそう。これは個人差が大きいですね。
体重の変化を心配する人も多いけど、手術自体で太るわけじゃなくて。術後の運動不足や、ホルモンバランスの変化で体重管理が難しくなることはあるみたいです。
誰にも言えない、心の揺れ
「女性じゃなくなる気がする」「喪失感がある」——そんな気持ち、おかしくないです。
子宮を失うことへの悲しみや寂しさは、たとえもう妊娠を望んでいなくても、感じて当然のこと。
パートナーとの関係に不安を感じたり、自分の価値を見失ったりすることもあるかもしれません。でも、あなたの価値は子宮の有無で決まるものじゃない。
術後しばらくは気分の浮き沈みが激しくなることも。ホルモンの影響もあるし、手術という大きなイベントを経験した心と体が、調整期間を必要としてるんです。
話せる人に気持ちを吐き出すこと、大事です。パートナー、友人、家族、カウンセラー。誰でもいいから、抱え込まないで。
同じ経験をした人たちのコミュニティやSNSのハッシュタグも、心強い味方になります。
手術を決めるとき、大切にしてほしいこと
手術を受けるかどうか、それは本当に大きな決断。
主治医の説明をしっかり聞いて、わからないことは全部聞く。「こんなこと聞いていいのかな」なんて遠慮しなくていいです。納得できるまで、何度でも。
セカンドオピニオンを取るのも選択肢のひとつ。別の医師の意見を聞くことで、視野が広がったり、逆に「やっぱりこの先生に任せよう」って確信が持てたり。
そして、自分の気持ちに正直になること。周りの意見も大切だけど、最後に決めるのはあなた自身。
術後の人生は、手術前と変わらず続いていきます。むしろ、つらい症状から解放されて、やりたいことができるようになった人もたくさんいます。
参考文献
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よくある質問
- Q. 子宮全摘出術で卵巣も取るの?
- 必ずしも取りません。病状により卵巣・卵管を温存するケースが多く、医師と相談して決めます。
- Q. 子宮全摘後の入院期間はどれくらい?
- 腹腔鏡手術なら5〜7日、開腹手術なら7〜10日が目安。退院後も数週間は無理を避ける必要があります。
- Q. 子宮を取ったら更年期症状が出る?
- 卵巣を温存すれば女性ホルモンは分泌されるため、直ちに更年期症状が出るわけではありません。
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この記事を書いた人
白滝由紀フェムケア研究所 編集長
🏅 日本フェムテック協会認定フェムテックアンバサダー
フェムケア領域の情報発信に携わるライター(29歳女性)。女性の健康課題について、信頼できるエビデンスに基づいた情報をわかりやすく届けることを目指しています!


