生理休暇の実態|制度の使い方と職場での伝え方
生理休暇は労働基準法で認められた権利。取得率が低い理由、申請の仕方、上司への伝え方、有給・無給の違いまで、働く女性が知っておきたいポイントをまとめます。
📑 目次
「生理休暇って、本当に取っていいの?」
制度としては知ってるけど、実際に使ったことがある人って、周りにほとんどいない。厚生労働省の調査でも、生理休暇の取得率はわずか0.9%。制度はあるのに、ほぼ使われていないのが現実。
わたし自身、生理痛がひどい月は「今日は休みたい……」と思いつつ、結局いつも出勤してた。だって、「生理で休みます」なんて、なかなか言えないよね。
でも、生理休暇は労働基準法で保障された正当な権利。この記事では、制度の中身と、実際にどう使えばいいのかを整理していくね。
生理休暇とは|法律ではどう決まっている?
生理休暇は、労働基準法第68条で定められている制度。
使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない。
つまり、生理による体調不良で仕事がつらいとき、会社は休暇の請求を拒否できない。これは正社員だけじゃなく、パート・アルバイト・派遣社員など、すべての雇用形態に適用される。
有給?無給?
ここが混乱しやすいポイント。法律では「有給にしなさい」とは書いていない。つまり、有給か無給かは会社の就業規則次第。
実態としては、無給の会社が多い。だから「休むと給料が減る」ということがネックで、使いにくいと感じる人が多いみたい。
診断書は必要ない
法律上、生理休暇の取得に医師の診断書は不要。口頭で「生理による体調不良で休みます」と申告するだけでOK。会社が診断書の提出を義務づけることは、法の趣旨に反するとされている。
なぜ取得率がこんなに低いの?
厚生労働省の「雇用均等基本調査」によると、生理休暇の取得率は長年にわたって1%前後を推移している。その理由を探ると、制度そのものの問題というより、職場の空気が大きいことがわかる。
言い出しにくい
いちばん大きいのはこれ。「生理です」と上司に伝えること自体に抵抗がある人が大半。特に男性上司の場合、お互いに気まずくなりそうで避けてしまう。
周囲の目が気になる
「ズル休みだと思われるんじゃないか」「ほかの人は我慢してるのに」という罪悪感。生理の重さは人によって全然違うのに、周りと比べてしまう。
そもそも制度を知らない
意外と多いのがこのパターン。入社時の説明で触れられることが少なく、就業規則にも小さく書いてあるだけ。自分の会社に制度があること自体を知らない人もいる。
実際の申請方法|どう伝えればいい?
直属の上司に伝える場合
正直に「生理痛がひどくて業務が難しいので、生理休暇をいただきたいです」と伝えるのがいちばん。でも、それが言いにくい場合は、**「体調不良のためお休みをいただきたいです」**でも問題ない。
法律上、詳しい症状の説明義務はないから、「体調不良」の一言で十分。
メール・チャットでの申請
最近は、SlackやTeamsなどのチャットツールで勤怠連絡をする会社も増えてきた。口頭で言いにくい場合は、テキストベースでの申請を会社に提案するのも一つの方法。
テンプレートの例:
「お疲れさまです。本日、体調不良のためお休みをいただきたく存じます。生理休暇でお願いいたします。」
人事部門に相談する
上司に直接言いにくい場合は、人事やダイバーシティ推進部門に相談するのもあり。「もっと取得しやすい仕組みにしてほしい」とフィードバックを伝えることは、自分だけでなく後輩の助けにもなる。
生理休暇を取りやすい職場にするために
個人の頑張りだけでは限界がある。職場全体の意識が変わることが大切。
企業側ができること
- 申請方法を簡素化する(チャットで完結できるなど)
- 「体調不良休暇」として名称を変え、性別を問わない制度にする
- 管理職向けの研修で、生理に関する正しい知識を共有する
個人ができること
- まずは自社の就業規則を確認する
- 信頼できる同僚や上司に相談してみる
- 無理をして出勤するより、休んだほうがパフォーマンスが上がることを伝える
がまんが当たり前じゃない社会へ
「生理痛くらいで休むなんて」という空気は、少しずつ変わりつつある。フェムテックの広がりや、企業のダイバーシティ推進もあって、生理に関するオープンな会話が増えてきている。
制度を使うことは、甘えじゃない。自分の体を大切にすることは、長く健康に働き続けるための投資だと、わたしは思う。
参考文献
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よくある質問
- Q. 生理休暇は有給ですか?無給ですか?
- 法律上は有給・無給の定めがなく、会社の就業規則によります。有給扱いの会社もあれば、無給の会社もあります。自社の就業規則を確認しましょう。
- Q. 生理休暇に診断書は必要ですか?
- 労働基準法第68条では、医師の診断書の提出を条件にすることはできないとされています。口頭の申告だけで取得できるのが原則です。
- Q. 男性の上司に生理休暇を言いにくいのですが、どう伝えればいいですか?
- 「体調不良のためお休みをいただきたいです」と伝えるだけでも問題ありません。詳しい理由の説明を強制されることはありません。メールやチャットで申請できる仕組みを会社に提案するのも一つの手です。
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この記事を書いた人
白滝由紀フェムケア研究所 編集長
🏅 日本フェムテック協会認定フェムテックアンバサダー
フェムケア領域の情報発信に携わるライター(29歳女性)。女性の健康課題について、信頼できるエビデンスに基づいた情報をわかりやすく届けることを目指しています!

