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プレ更年期(ペリメノポーズ)のサイン|30代後半からの変化と対策
ホルモン・更年期

プレ更年期(ペリメノポーズ)のサイン|30代後半からの変化と対策

30代後半からの不調が気になる方向けに、プレ更年期でみられる変化、受診の考え方、日常でできるセルフケアを解説します。

約7分で読めます
#プレ更年期 #ペリメノポーズ #30代
📑 目次

「なんか最近、疲れが抜けない」「生理の周期がバラバラになってきた」「イライラが止まらない日がある」。

30代後半になって、こんな症状に心当たりはありませんか?

まだ40代にもなってないのに更年期なんて早すぎる、と思うかもしれない。でも実は、更年期の前段階である「プレ更年期(ペリメノポーズ)」は、30代後半から始まることも珍しくないんです。

ペリメノポーズって何?

ペリメノポーズ(perimenopause)は、閉経前の移行期のこと。卵巣の機能が少しずつ低下し始めて、ホルモンバランスが揺らぎ始める時期です。

一般的には、閉経の数年前から始まります。日本人女性の平均閉経年齢は50歳前後なので、40代半ばくらいから症状が出る人が多いのですが、早い人だと30代後半から兆候が現れることも。

本格的な更年期とは違って、まだ生理は来ている。でもなんとなく調子が悪い。そんな「なんか変だな」が続く期間です。

こんなサインに気づいたら要注意

ペリメノポーズの症状は、人によってバラバラ。すべての症状が出るわけではないし、まったく気にならない人もいます。ただ、以下のような変化があったら、ホルモンバランスが揺らぎ始めているサインかもしれません。

生理周期の乱れ

これがいちばん分かりやすいサイン。

  • いつもは28日周期だったのに、25日になったり35日になったり
  • 経血量が急に増える月と減る月がある
  • 生理が2〜3日で終わるようになった

エストロゲンの分泌が不安定になると、排卵のタイミングがずれたり、無排卵になったりします。結果として、生理周期がバラバラに。

謎のほてり・のぼせ

「ホットフラッシュ」というと更年期の代名詞ですが、ペリメノポーズでも起こります。

会議中や電車の中で、急に顔がカーッと熱くなる。周りは寒いって言ってるのに、自分だけ汗だく。夜中に暑くて目が覚める。

こういうのが月に数回あるようなら、ホルモンの揺らぎが関係しているかも。

メンタルの浮き沈み

わたし自身、38歳くらいのときに「なんでこんなにイライラするんだろう」って思った時期がありました。些細なことで泣きたくなったり、急に落ち込んだり。

PMSかなと思ってたけど、生理前じゃないタイミングでも気分が不安定になる。これもエストロゲンの減少が影響していることがあります。

脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)は、エストロゲンと密接に関わっているので、ホルモンが揺らぐと、メンタルも揺らぐんです。

睡眠の質が落ちる

寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く起きてしまう。

睡眠障害もペリメノポーズのよくある症状のひとつ。ホルモンバランスの乱れが自律神経に影響するためです。

疲れやすい・だるい

十分寝たはずなのに、朝からだるい。夕方にはもうヘトヘト。

エストロゲンは、エネルギー代謝にも関わっているホルモン。減ってくると、疲れやすくなったり、体力が落ちたように感じることがあります。

その他、こんな症状も

  • 肩こり・頭痛がひどくなった
  • 肌の乾燥が気になるようになった
  • 体重が増えやすくなった(特にお腹まわり)
  • 髪が細くなった、抜け毛が増えた

すべて、ホルモンの影響を受ける可能性がある症状です。

ホルモン検査を受けるべき?

「もしかしてペリメノポーズかも」と思ったら、婦人科でホルモン検査を受けるのも一つの手。

血液検査で、エストロゲンやFSH(卵胞刺激ホルモン)の値を調べることができます。FSHが高くなっていたら、卵巣機能が低下している可能性が高い。

ただし、ペリメノポーズの時期はホルモンが日によって変動するので、1回の検査だけでは判断しづらいこともあります。「今日は数値が低いけど、来月は高い」みたいなこともあるんです。

検査を受けるメリットは、「今の自分の状態を知れる」こと。数値が分かれば、漠然とした不安が少し減るかもしれません。治療が必要かどうかの判断材料にもなります。

今からできるケア

ペリメノポーズは病気じゃありません。自然な体の変化です。

とはいえ、症状がつらいなら、我慢する必要もない。早めにケアを始めることで、本格的な更年期を楽に乗り切れる可能性もあります。

生活習慣の見直し

基本だけど、これが意外と効く。

  • 睡眠を優先する — 最低でも7時間は確保したい
  • バランスの良い食事を心がける — 特に大豆イソフラボンや、ビタミンB群を意識して
  • 適度な運動を続ける — ウォーキングやヨガでOK。無理しない程度に
  • ストレスを減らす工夫をする — 完璧主義をやめる、頼れる人に頼る

こういう当たり前のことが、ホルモンバランスを整える土台になります。

サプリメントを試してみる

エクオール、マカ、ビタミンD、オメガ3など。

ペリメノポーズの症状緩和に役立つとされるサプリはいくつかあります。ただし、効果には個人差があるので、過信しすぎないこと。

漢方を取り入れる

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)など、ホルモンバランスの乱れに使われる漢方薬もあります。

婦人科や漢方専門のクリニックで相談してみるのもあり。

必要ならホルモン補充療法(HRT)も選択肢

症状がひどい場合は、HRT(ホルモン補充療法)を検討することもできます。

ペリメノポーズの段階では、まだHRTを始めるには早いケースも多いですが、症状によっては低用量ピルや、ホルモン剤での治療が有効なこともあります。医師とよく相談してみてください。

こんなときは婦人科へ

以下のような症状があるなら、早めに受診を。

  • 生理が3ヶ月以上来ない(妊娠の可能性がない場合)
  • 経血量が異常に多い、レバー状の塊が出る
  • 日常生活に支障が出るほどのほてり・発汗
  • うつ症状がひどい、眠れない日が続く

ペリメノポーズ以外の病気が隠れている可能性もあるので、「様子を見よう」で放置しないことが大切です。

自分の体と向き合う時期

30代後半〜40代は、仕事も家庭も忙しい時期。自分のことは後回しになりがちです。

でも、体が「そろそろペースを落として」ってサインを出しているのかもしれない。ペリメノポーズは、自分の体と向き合い直すタイミングでもあります。

無理しすぎない。完璧を求めすぎない。ちょっとずつ、自分をいたわる習慣を作っていく。

それが、これから先の10年、20年を元気に過ごすための準備になると思います。


参考文献


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よくある質問

Q. プレ更年期(ペリメノポーズ)は何歳から始まりますか?
一般的には40代半ばからですが、早い人は30代後半から生理周期の乱れやほてりなどの兆候が現れることがあります。
Q. プレ更年期のサインにはどんなものがありますか?
生理周期の乱れ、ほてり・のぼせ、イライラや落ち込み、睡眠の質の低下、疲れやすさなどが代表的なサインです。
Q. プレ更年期かもと思ったら何科を受診すべき?
婦人科を受診しましょう。血液検査でFSHやエストロゲンの値を測定し、ホルモンバランスの状態を確認できます。
白滝由紀

この記事を書いた人

白滝由紀

フェムケア研究所 編集長

🏅 日本フェムテック協会認定フェムテックアンバサダー

フェムケア領域の情報発信に携わるライター(29歳女性)。女性の健康課題について、信頼できるエビデンスに基づいた情報をわかりやすく届けることを目指しています!

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