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産後うつは甘えじゃない|症状チェックリストと相談先
妊活

産後うつは甘えじゃない|症状チェックリストと相談先

産後うつは誰にでも起こりうるもの。マタニティブルーとの違いや、セルフチェック項目、相談できる場所、パートナーができることを紹介します。

約6分で読めます
📑 目次

「赤ちゃんがかわいいと思えない」「何をしても涙が出る」「ずっと消えてしまいたいと思ってる」——産後、こんな気持ちになったことはありませんか?

周りからは「母親なのに」「幸せなはずなのに」と言われて、自分を責めてしまう。でも、それは決してあなたの甘えでも、母親失格でもありません。産後うつは、ホルモンバランスの急激な変化や、慣れない育児のストレスによって起こる、れっきとした病気です。

日本では、産後のママの約10〜15%が産後うつを経験すると言われています。決して珍しいことじゃない。ひとりで抱え込まず、まずは自分の状態を知ることから始めてみましょう。

産後うつの主な症状

産後うつは、出産後2週間〜数ヶ月の間に発症することが多いです。以下のような症状が2週間以上続いている場合は、要注意。

  • 何をしても楽しくない、気分が晴れない
  • ささいなことで涙が出る、理由もなく泣いてしまう
  • 常に不安、イライラが止まらない
  • 何もする気が起きない、動けない
  • かわいいと思えない、世話をしたくない
  • 「私はダメな母親だ」と自分を責め続ける
  • 食べられない、または過食になる
  • 眠れない、または寝すぎてしまう
  • 休んでも疲れが取れない
  • 消えてしまいたい、死について考えてしまう

全部当てはまらなくても大丈夫。ひとつでも強く当てはまるものがあれば、一度専門家に相談してみてください。

マタニティブルーとの違い

「マタニティブルーもあるって聞くけど、何が違うの?」って思いますよね。

マタニティブルーは、出産後2〜3日から1週間程度で起こる、一時的な気分の落ち込みです。原因は出産による急激なホルモンバランスの変化。涙もろくなったり、不安になったりしますが、通常は2週間以内に自然と治まります。

一方で、産後うつは症状がもっと重く、2週間以上続くのが特徴です。マタニティブルーが自然に回復するのに対し、産後うつは専門的なケアや治療が必要になることが多いです。

「マタニティブルーだと思ってたけど、全然良くならない…」という場合は、産後うつの可能性があります。

セルフチェックリスト

以下の項目で、この2週間のあいだに当てはまるものをチェックしてみてください。

□ 一日中気分が落ち込んでいる
□ 何をしても楽しくない、興味がわかない
□ 体重が急激に減った、または増えた(食欲の変化)
□ 眠れない、または寝すぎてしまう
□ イライラして落ち着かない、または動作が鈍くなった
□ 疲れやすく、気力がない
□ 自分には価値がないと思う、罪悪感がある
□ 集中できない、決断ができない
□ 死にたいと思う、自分を傷つけたいと思う

複数当てはまる場合は、産後うつの可能性があります。特に「死にたい」「自分を傷つけたい」という気持ちがある場合は、すぐに相談してください。

相談できる場所

ひとりで悩まないで。相談できる場所はちゃんとあります。

産婦人科・助産院

出産した病院やクリニックに相談するのが一番スムーズです。産後健診のタイミングで伝えてみてください。「こんなこと相談していいのかな…」って遠慮しなくて大丈夫。

心療内科・精神科

産婦人科で紹介してもらうこともできますし、直接受診してもOK。「精神科ってハードル高い…」って感じるかもしれませんが、産後うつは専門的な治療で改善することが多いです。

保健センター(地域の保健師)

住んでいる地域の保健センターでは、保健師さんが無料で相談に乗ってくれます。自宅訪問もしてくれるので、外出が難しい場合にも頼れます。

電話相談窓口

  • こころの健康相談統一ダイヤル(自治体窓口につながる案内、一部地域)
  • 0120-279-338(24時間・無料)
  • 地域によって番号が異なります

匿名で相談できるので、「まだ病院に行くほどじゃないかも」というときにも使えます。

パートナーができること

産後うつは、ママ本人だけの問題じゃありません。パートナーのサポートが、回復への大きな力になります。

まず、話を聞く

「大丈夫?」じゃなくて、「最近どう?」って聞いてみてください。アドバイスや解決策はいらない。ただ、話を聞いて、「そっか、しんどいんだね」って受け止めてあげるだけでいい。

家事・育児を分担する

「手伝う」じゃなくて、「自分の役割」として動く。ゴミ出し、買い物、おむつ替え、お風呂入れ。できることから始めてみてください。

ひとりの時間をつくる

1時間でもいいから、ママがひとりになれる時間をつくってあげてください。美容院でも、カフェでも、ただ寝るだけでも。

一緒に相談に行く

「病院に行こう」って言うんじゃなくて、「一緒に話聞いてもらおうか」って誘ってみて。ママが「行きたくない」って言っても、無理強いしないこと。でも、「いつでも一緒に行くよ」って伝え続けることが大切です。

自分も相談する

パートナー自身が「どうサポートしたらいいかわからない」と悩むこともあると思います。そんなときは、地域の保健センターや産婦人科に相談してみてください。

さいごに

産後うつは、「気の持ちよう」では治りません。治療やサポートが必要な、ちゃんとした病気です。

「こんなことで相談していいのかな」って思わないで。つらいと感じたら、それはもう相談していいタイミング。早めに相談することで、回復も早くなります。

あなたは頑張ってる。十分すぎるくらい、頑張ってる。ひとりで抱え込まず、周りに頼ってくださいね。


参考文献

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よくある質問

Q. 産後うつとマタニティブルーの違いは何ですか?
マタニティブルーは産後数日〜1週間で自然に治まりますが、産後うつは2週間以上症状が続き専門的な治療が必要です。
Q. 産後うつはどのくらいの人がなりますか?
日本では産後のママの約10〜15%が経験するとされており、決して珍しいものではありません。
Q. 産後うつかもと思ったらどこに相談すればいい?
産婦人科や心療内科のほか、地域の保健センターや子育て支援の相談窓口でも対応してもらえます。
白滝由紀

この記事を書いた人

白滝由紀

フェムケア研究所 編集長

🏅 日本フェムテック協会認定フェムテックアンバサダー

フェムケア領域の情報発信に携わるライター(29歳女性)。女性の健康課題について、信頼できるエビデンスに基づいた情報をわかりやすく届けることを目指しています!

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