温感タイプの潤滑ゼリーとは?使用感の特徴と使う前に知っておきたいこと
温感タイプの潤滑ゼリーはなぜ温かく感じるのか、成分の仕組みと使用感の特徴、初めて使う前に確認しておきたい注意点をまとめました。
📑 目次
「温感」ってパッケージに書いてあるだけで、なんとなく気になってしまう。でも実際どのくらい温かいのか、刺激は強いのか、パッケージの文字だけでは全然わからないですよね。
潤滑ゼリーの売り場には「温感」「ホット」と書かれた商品が必ず何本か並んでいます。気になりつつも手に取れずにいる人、多いんじゃないかと思います。しかも「ちょうどいい」と感じる人と「ヒリヒリする」と感じる人の幅がかなり広いので、選ぶ前に迷って当然です。
先に断っておくと、この記事では温感タイプが体に「効く」かどうかの話はしません。あくまで使用感の特徴と、使う前に知っておいたほうがいいことに絞って書きます。
そもそも、なぜ温かく感じるの?
温感タイプの多くは、グリセリンをはじめとする吸湿性の高い成分を配合しています。こうした成分が肌の水分と結びつくとき、水和熱と呼ばれるごくわずかな熱が発生し、それを肌が「温かい」と感知する仕組みです。実際に体温や血流が上がっているわけではなく、肌表面で感じる感覚だと考えておくとわかりやすいと思います。
配合濃度や成分の組み合わせによって温かさの強さはかなり変わるので、「温感」と一言で言っても製品ごとの差はけっこう大きいです。
使う前にチェックしておきたいポイント
成分表示を見る
グリセリンの配合量が多いほど、温感が強めに出る傾向があります。成分表示は基本的に配合量が多いものから順に並んでいることが多いので、上のほうに書かれているかどうかをひとつの目安にするといいかもしれません。
刺激の強さは「使ってみるまでわからない」前提で
同じ製品でも、粘膜に近い部分ほど刺激を感じやすくなります。パッケージの「じんわり」「ぽかぽか」といった表現は、あくまでメーカー側の主観的な言葉です。自分の感じ方とは一致しないこともある、と思っておいたほうがいいです。
無香料・無着色かどうか
温感成分に加えて香料や着色料まで入っていると、刺激の原因が重なってしまいます。初めて試すなら、温感以外の添加物が少ないシンプルな処方のものから始めるのが無難です。
温感タイプが向いていそうな人・避けたほうがよさそうな人
正直、これは好みと肌質次第としか言えない部分が大きいです。それでも傾向として挙げるなら。
向いていそうな人: ひんやりした感触が苦手な人、刺激に強く新しい使用感を試してみたい人
避けたほうがよさそうな人: 敏感肌やアレルギー体質の人、以前に潤滑ゼリーでかぶれた経験がある人、更年期に向かう時期で粘膜が刺激に敏感になっている人(プレ更年期(ペリメノポーズ)のサイン|30代後半からの変化と対策も参考にしてみてください)
MSDマニュアル家庭版では、膣の刺激やアレルギーの原因になりうる製品として、香料入りの生理用品や殺精子剤などと並んで膣潤滑剤やクリームが挙げられています。温感タイプに限った話ではありませんが、「潤滑剤だから安全」と決めつけず、自分の肌との相性を確かめる意識は持っておいたほうがいいと思います。
自分に合うか確かめる、正しい試し方
- 初めて使う製品は、いきなり本番で使わず、まずは少量を目立たない部分に塗ってみる。日本化粧品工業会も、初めて使う化粧品は腕の内側などで肌に合うか確認することをすすめています
- 粘膜に使う前に、外陰部の外側など刺激を確認しやすい部分から試す
- 塗ってすぐではなく、数分置いてから刺激の有無を確認する
- 痛み・ヒリヒリ感・かゆみが出たら、その場で使用を中止してぬるま湯で洗い流す
- 生理中や乾燥がひどいときなど、粘膜が敏感になっているタイミングは避ける
温感が合わなくても、選択肢は他にもある
温感タイプが刺激的すぎると感じたら、無理に慣らそうとしなくて大丈夫です。潤滑ゼリーの選び方ガイド|成分・pH・使い心地で比較で紹介した水溶性タイプやオイルベースタイプなど、刺激の少ないベーシックなものはたくさんあります。「温感じゃないと物足りない」と思い込む必要はまったくないです。
個人的には、初めての潤滑ゼリー選びで温感タイプから入るのはちょっとハードルが高いかなと思う派です。まずは無香料・無刺激のベーシックなものを試して、慣れてから気になる使用感を試していく、くらいの順番でいいんじゃないかなと思います。
デリケートゾーンの保湿ケア全般についてはデリケートゾーンの乾燥が気になる…原因と保湿ケアのコツにもまとめているので、あわせてどうぞ。
参考文献
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よくある質問
- Q. 温感タイプの潤滑ゼリーはどうして温かく感じるのですか?
- グリセリンなどの成分が肌の水分と結びつく際に、水和熱と呼ばれるごくわずかな熱を生じることで温かさを感じます。体温そのものを上げているわけではありません。
- Q. 温感タイプは血行を良くしたり体を温めたりする効果がありますか?
- いいえ、温感タイプはあくまで使用感として温かさを感じさせる製品であり、血行促進や冷え改善といった効果を目的としたものではありません。
- Q. 温感タイプを使ってヒリヒリしたらどうすればいいですか?
- すぐに使用をやめて、ぬるま湯で優しく洗い流してください。刺激の感じ方には個人差が大きいので、無理に使い続けないことが大切です。
この記事を書いた人
白滝由紀フェムケア研究所 編集長
🏅 日本フェムテック協会認定フェムテックアンバサダー
フェムケア領域の情報発信に携わるライター(29歳女性)。女性の健康課題について、信頼できるエビデンスに基づいた情報をわかりやすく届けることを目指しています!

