性交痛の原因と対処法|我慢しないで婦人科に相談を
「痛くて、途中でやめてしまった」
友人から相談されたとき、わたしは正直、どう答えていいか迷った。性交痛って、意外と身近な悩みなのに、誰にも話せずにひとりで抱えてしまう人が多い。パートナーに言えなかったり、「これくらい我慢しなきゃ」って思ってしまったり。
でも、痛みを我慢する必要なんてない。
この記事では、性交痛の原因と対処法について、できるだけわかりやすくまとめてみた。ひとりで悩んでいる人の参考になればうれしい。
性交痛って、どんな痛み?
性交痛は、文字通り性交時に感じる痛みのこと。医学用語では「性交疼痛症」と呼ばれている。
痛みの種類も場所もさまざま。
- 入り口あたりがヒリヒリする
- 奥の方がズキンと痛む
- 挿入時だけ痛い
- 動いているときにずっと痛い
どれも「性交痛」に含まれる。実は、日本人女性の約3割が経験しているという調査もあるほど、珍しくない悩みなんだ。
痛みの原因は?
性交痛の原因は、大きく分けると「身体的なもの」と「心理的なもの」がある。
乾燥・潤い不足
これがいちばん多い原因。 デリケートゾーンが十分に濡れていないと、摩擦で痛みを感じやすくなる。
- 前戯が短い、または不十分
- 加齢によるホルモンバランスの変化
- ストレスや疲労
- 授乳中(プロラクチンの影響で乾燥しやすい)
- ピルの副作用
特に、産後や更年期は女性ホルモンの減少で乾燥しやすい。わたしの周りでも、「出産後に急に痛くなった」という声をよく聞く。
炎症や感染症
デリケートゾーンに炎症があると、当然痛みを感じやすくなる。
- カンジダ膣炎
- 細菌性膣症
- 性感染症(クラミジア、淋菌など)
- 外陰部の湿疹やかぶれ
これらは自然に治ることは少ないので、早めに婦人科を受診するのが正解。
子宮や卵巣の病気
奥の方が痛い場合、内臓に原因があることも。
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 卵巣嚢腫
- 骨盤内炎症性疾患
特に子宮内膜症は、生理痛がひどい人に多い。「奥を突かれると痛い」「生理じゃないのに下腹部が重い」と感じたら、一度検査してもらった方がいいかもしれない。
心理的な要因
体に問題がなくても、心の状態が影響することがある。
- 過去のトラウマ
- パートナーへの不信感
- 「また痛いかも」という不安
- 性行為へのプレッシャー
痛みへの恐怖が筋肉の緊張を生んで、それがまた痛みにつながる。悪循環になってしまうこともある。
そのほか
- 更年期に伴う膣の萎縮
- 先天的な形態の問題
- 手術後の癒着
- 避妊具(コンドームやペッサリー)が合わない
原因は本当にさまざま。自分で判断するのは難しいことも多い。
まずはセルフケアを試してみる
病院に行く前に、自分でできる対処法もある。
潤滑ゼリーを使う
乾燥が原因なら、これがいちばん手っ取り早い。 ドラッグストアでも買えるし、通販でも手に入る。水性のものが肌に優しくておすすめ。
最初は「なんだか恥ずかしい」と思うかもしれないけど、使ってみると「もっと早く使えばよかった」って思う人が多い。痛みがなくなるだけで、気持ちもだいぶ楽になる。
パートナーとしっかり話す
「痛い」ってことを、ちゃんと伝える。 これ、意外とできてない人が多い。
相手は痛いって気づいてないことも多いし、言わないと伝わらない。「もうちょっとゆっくりしてほしい」「今日は調子悪いからやめとく」って言っていい。
我慢して続けても、痛みが悪化するだけ。パートナーだって、痛い思いをさせたくないはず。
デリケートゾーンを清潔に保つ
炎症を防ぐためにも、日頃のケアは大事。 といっても、洗いすぎは逆効果。
- ぬるま湯でやさしく洗う
- デリケートゾーン専用のソープを使う
- ゴシゴシこすらない
- 通気性のいい下着を選ぶ
ボディソープで洗うと刺激が強すぎることもあるから、専用のものを使う方が安心。
リラックスする時間を作る
ストレスや疲労も、乾燥や緊張の原因になる。 湯船にゆっくり浸かったり、好きな音楽を聴いたり。自分なりのリラックス方法を見つけてみて。
病院に行くべきタイミング
セルフケアで改善しないなら、早めに婦人科へ。
こんな症状があったら、すぐに受診を:
- おりものの色やにおいがおかしい
- 出血がある
- 痛みがどんどんひどくなる
- 日常生活にも支障が出ている
- 何をしても改善しない
「こんなことで病院行っていいのかな」って思う必要はない。婦人科医は、こういう相談を日常的に受けている。恥ずかしがらずに話してみて。
診察では、問診、内診、必要に応じて超音波検査などが行われる。原因がわかれば、適切な治療法も見つかる。ホルモン補充療法や、炎症を抑える薬、カウンセリングなど、選択肢はいろいろある。
我慢しないで、相談しよう
性交痛って、ひとりで抱えがち。 でも、我慢していいことなんて何もない。
パートナーとの関係がギクシャクしたり、自分に自信が持てなくなったり、精神的にもつらくなる。痛みを感じたら、それはもう「サイン」。体が何か訴えてる。
まずはパートナーに話してみる。それでも改善しなければ、婦人科に相談する。ちゃんと向き合えば、解決できることがほとんど。
わたしたちの体は、もっと大切にされていい。 痛みを我慢する必要なんて、どこにもないから。
※この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。気になる症状がある場合は、婦人科を受診してくださいね。