エストロゲン過多(エストロゲン優位)とは?症状と整え方
「生理前になると、毎回むくみがひどくて…」「なんか胸が張って痛いし、イライラも止まらない」。こういう症状、もしかして「ただのPMS」だと思っていませんか?
実はその背後に、エストロゲン優位(エストロゲン過多) という状態が隠れているかもしれません。聞いたことがない人も多いと思いますが、30代〜40代の女性にはかなり多いと言われている状態です。
ホルモンバランスって、目に見えないだけに厄介。でも、仕組みを知って日常で少しずつ整えていけば、体はちゃんと応えてくれます。
エストロゲン優位ってなに?
エストロゲン優位とは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスが崩れて、エストロゲンが相対的に過剰になっている状態のこと。
「エストロゲンが多いならいいんじゃない?美肌ホルモンでしょ?」と思うかもしれませんが、実はそうじゃない。大事なのはバランス。どちらか一方だけが多くても、体には負担になるんです。
特に、プロゲステロンが不足している状態で相対的にエストロゲンが優位になると、さまざまな不調が出やすくなります。
なぜ起こるの?
エストロゲン優位が起こる理由はいくつかあります:
- ストレスや睡眠不足でプロゲステロンの分泌が減る
- 環境ホルモン(プラスチック容器、化学物質など)がエストロゲン様の作用を持つ
- 加齢による排卵の質の低下(30代後半から)
- 肥満(脂肪細胞がエストロゲンを産生する)
- 肝臓の解毒機能が落ちている
つまり、現代のライフスタイルそのものが、エストロゲン優位を招きやすいんです。
こんな症状、ありませんか?
エストロゲン優位の症状は、実は「よくある不調」として見逃されがち。以下に当てはまるものが多い人は要注意です。
生理周期・出血関連
- 生理前の胸の張りや痛みが強い
- 経血量が多い(昼でも夜用ナプキンが必要)
- 生理周期が不規則
メンタル・体調
- イライラや気分の落ち込みが激しい
- むくみがひどい(特に手足、顔)
- 体重が増えやすくなった
- 頭痛や偏頭痛が頻繁
その他
- 子宮筋腫や子宮内膜症がある
- 疲れやすい、だるい
- 肌荒れやニキビ
もちろん、これらの症状には他の原因もあるので、自己判断は禁物。気になる人はまず婦人科で相談してみてください。
食事で整える — 何を食べて、何を減らすか
ホルモンバランスは、日々の食事で意外と変わります。特にエストロゲン優位の人が意識したいのは、この2つ。
① エストロゲンの代謝を助ける食材を増やす
肝臓でエストロゲンをしっかり分解・排出できるようにするのがポイント。
- アブラナ科の野菜:ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、大根
- 食物繊維:きのこ、海藻、ごぼう、オートミール
- 発酵食品:味噌、ぬか漬け、キムチ(腸内環境を整える)
- オメガ3系脂肪酸:青魚、亜麻仁油、くるみ
特にブロッコリースプラウトは、エストロゲン代謝を助ける「スルフォラファン」が豊富。週に何回か食べるだけでも違います。
② 控えたいもの
- 加工食品・ジャンクフード:添加物が肝臓の負担に
- アルコール:肝臓でのエストロゲン分解を妨げる
- 砂糖・精製糖質:血糖値の乱高下がホルモンバランスを崩す
- カフェインの摂りすぎ:1日2杯程度なら問題ないけど、5杯とかは多い
完璧にやる必要はありません。「ちょっと意識する」だけでも、体は変わっていきます。
生活習慣で整える — 小さな積み重ねが効く
睡眠を最優先にする
プロゲステロンは、ストレスや睡眠不足にすごく敏感。夜更かしが続くと、すぐに減ります。
できれば23時までには布団に入る。寝る1時間前はスマホを見ない。地味だけど、これがいちばん効きます。
適度な運動(やりすぎ注意)
軽いウォーキングやヨガは、血流を良くしてホルモンバランスを整えます。
ただし、ハードな筋トレや長時間のランニングは逆効果になることも。ストレスホルモン(コルチゾール)が上がりすぎて、プロゲステロンが減るからです。
「気持ちいい」と思える程度の運動が、ちょうどいい。
プラスチック容器を減らす
環境ホルモン(BPA、フタル酸エステルなど)は、エストロゲンに似た働きをします。
- レンジでプラスチック容器を加熱しない
- できればガラスやステンレスの容器に変える
- ペットボトルの水を車内に放置しない
全部を変えるのは難しいけど、「できるところから」でOK。
ストレスケアをちゃんとする
ストレスは、ホルモンバランスの最大の敵。
深呼吸、瞑想、好きな音楽を聴く、友達とおしゃべりする。何でもいいから、自分なりのリセット方法を持っておくと強いです。
こんなときは病院へ
以下のような症状がある場合は、婦人科を受診してください。
- 生理が3ヶ月以上こない
- 経血量が異常に多い(貧血になるレベル)
- 生理痛が日常生活に支障をきたすほど強い
- 不正出血がある
エストロゲン優位は、子宮筋腫や子宮内膜症、乳腺の病気のリスクを高めることもあります。セルフケアも大事ですが、プロの目でチェックしてもらうことも忘れずに。
まずは「ちょっとだけ」から
ホルモンバランスって、一朝一夕では変わりません。でも、逆に言えば、日々の小さな積み重ねがちゃんと効くということ。
まずは今日から、ブロッコリーを買ってみるとか、23時に寝てみるとか。そのくらいのゆるさで、始めてみてください。
体は、思っているより素直です。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的アドバイスではありません。気になる症状がある場合は、婦人科を受診することをおすすめします。