更年期の膣の乾燥、誰にも言えなかった悩みを解決するケア方法
「最近、なんだか下着が擦れて痛い…」
更年期に入ってから、こんな違和感を感じたことはありませんか?わたしの友人も、40代半ばでこの悩みを抱えていました。彼女は最初、婦人科に行くのも恥ずかしくて、一人で悩んでいたそうです。
でも実は、更年期の膣の乾燥は、多くの女性が経験する自然な変化。恥ずかしがることではないし、適切なケアで改善できることも多いんです。
更年期で膣が乾燥するのはなぜ?
更年期になると、卵巣機能が低下してエストロゲンという女性ホルモンの分泌が減ります。エストロゲンは、膣の粘膜を潤して厚みを保つ役割を担っているホルモン。これが減ると、膣の粘膜が薄くなり、分泌物も少なくなってしまいます。
結果として起こるのが、膣の乾燥。医学的には「萎縮性膣炎」や「膣萎縮」と呼ばれることもあります。
どんな症状が出るの?
乾燥だけじゃなく、こんな症状を伴うことがあります:
- ヒリヒリする感じや痛み
- かゆみ
- 性交時の痛み(性交痛)
- 下着が擦れて不快
- 軽い出血
- 頻尿や尿漏れ
わたしが話を聞いた中では、「性交痛がつらくて夫婦関係がぎくしゃくした」という声もありました。ただの乾燥と侮れない、生活の質に関わる問題なんですよね。
日常でできる、うるおいを取り戻すケア
病院に行く前に、まずは自分でできるケアから始めてみましょう。
1. デリケートゾーン専用の保湿を取り入れる
顔や体には保湿クリームを塗るのに、デリケートゾーンは放置していませんか?
最近では、デリケートゾーン専用の保湿ジェルやセラムが増えています。お風呂上がりに、外陰部(膣の外側)に優しく塗るだけ。膣の中に入れるタイプのものもありますが、最初は外側のケアから始めるのが無難です。
選ぶときのポイントは、無香料で低刺激なもの。pH値が弱酸性(pH4〜5程度)に調整されているものだと、なお良いです。
2. 洗いすぎない
「清潔にしなきゃ」と思って、ボディソープでゴシゴシ洗っていませんか?実はこれ、逆効果なんです。
デリケートゾーンは自浄作用を持っていて、石鹸で洗いすぎると必要な常在菌まで洗い流してしまいます。そうすると、かえって乾燥やかゆみが悪化することも。
理想は、ぬるま湯で優しく洗うこと。どうしても石鹸を使いたい場合は、デリケートゾーン専用のソープを選んでください。普通のボディソープは洗浄力が強すぎます。
3. 下着の素材を見直す
化繊の下着は、通気性が悪くてムレやすい。ムレると雑菌が繁殖しやすくなり、さらなるトラブルの原因になります。
おすすめは綿(コットン)100%の下着。吸湿性が高くて、肌にも優しいです。「おばさんくさい」なんて思わないで。最近はデザイン性の高い綿下着もたくさんあります。
4. 水分補給と食生活
体全体が乾燥していると、膣も乾燥しやすくなります。
水分をこまめに摂ること。1日1.5〜2リットルが目安です。あと、大豆製品に含まれるイソフラボンは、エストロゲンに似た働きをすると言われています。豆腐や納豆、豆乳を意識的に摂るのもいいかもしれません。
(ただし、食事だけで劇的に改善するわけではないので、過度な期待は禁物です)
5. 潤滑ゼリーを活用する
性交痛がある場合は、潤滑ゼリー(潤滑剤)の使用を検討してみてください。
ドラッグストアでも買えますし、最近はオンラインでも手に入ります。水溶性のものが使いやすくておすすめ。パートナーとも相談しながら、無理のない範囲で取り入れてみてください。
病院を受診したほうがいいケース
セルフケアで改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、婦人科を受診しましょう:
- 強い痛みやかゆみが続く
- 出血が繰り返される
- おりものの色やにおいに異変がある
- 日常生活に支障が出ている
婦人科では、膣錠や膣坐剤(エストロゲンを含むもの)、ホルモン補充療法(HRT)など、医学的な治療を受けることができます。「こんなことで病院に行っていいのかな…」と躊躇する人もいますが、膣の乾燥は立派な更年期症状。遠慮せずに相談して大丈夫です。
わたしの知人も、最終的には婦人科で膣錠を処方してもらって、だいぶ楽になったと言っていました。
一人で悩まないで
更年期の膣の乾燥は、誰にでも起こりうる自然な変化です。恥ずかしいことでも、我慢すべきことでもありません。
まずは日常のケアから始めて、それでも改善しなければ医療の力を借りる。そうやって、自分の体と向き合っていくことが大切だと思います。
体が変わっていくのは戸惑うことも多いけれど、ちゃんとケアしてあげれば、快適に過ごせる方法はあります。あなたの体は、あなたがいちばん大事にしてあげてくださいね。
※この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。気になる症状がある場合や、改善が見られない場合は、婦人科医にご相談ください。