豆乳の効果は本当?女性ホルモンとイソフラボンの正しい関係
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豆乳の効果は本当?女性ホルモンとイソフラボンの正しい関係

by フェムケアジャーナル編集部
#豆乳 #イソフラボン #女性ホルモン #エストロゲン

「生理前はイソフラボン摂らなきゃ」って、コンビニで豆乳を手に取る。わたしも20代の頃、そんなことをしていました。

豆乳を飲めば女性ホルモンが増える、肌がきれいになる、生理が楽になる——。SNSでもよく見かける情報ですが、これって本当なんでしょうか?

イソフラボンと女性ホルモンの関係について、ちゃんと理解している人は意外と少ないかもしれません。今回は、豆乳の効果について科学的な視点から整理してみます。

イソフラボンは「女性ホルモン」じゃない

まず大前提として知っておきたいこと。イソフラボンは女性ホルモンそのものではありません。

女性ホルモンのエストロゲンは、体内で作られるホルモン。一方、イソフラボンは大豆に含まれる植物性の成分です。

ただし、イソフラボンの分子構造がエストロゲンと似ているため、「エストロゲン様作用」を持つと言われています。つまり、体内でエストロゲンのような働きをすることがある、ということ。

ここがポイントなんですが、「似た働き」であって「同じ」ではない。イソフラボンの作用は、本物のエストロゲンと比べるとかなり弱いんです。その強さは、エストロゲンの1/100~1/1000程度とも言われています。

豆乳を飲んでも、女性ホルモンは増えない

「豆乳を飲めば女性ホルモンが増える」と思っている人、結構いますよね。

でも正確には、豆乳を飲んでも体内の女性ホルモン量は増えません。

イソフラボンは、あくまで体内で「エストロゲンに似た作用」をするだけ。卵巣からエストロゲンが分泌されるわけではないんです。

じゃあ豆乳は意味がないのか?というと、そうでもありません。

イソフラボンの本当の働き

イソフラボンは、エストロゲンが不足しているときと、過剰なときで、異なる働きをすると考えられています。

  • エストロゲンが少ないとき(更年期など): イソフラボンがエストロゲン受容体に結合して、弱いながらもエストロゲン様作用を発揮。ホットフラッシュなどの症状を和らげる可能性がある。
  • エストロゲンが多いとき: イソフラボンがエストロゲン受容体を先に占拠することで、過剰なエストロゲンの作用を抑える。

つまり、体のバランスを整える方向に働くことがある、ということ。ただし、この作用には個人差がかなりあります。

研究結果は「効果あり」とは限らない

豆乳やイソフラボンの効果については、さまざまな研究が行われています。

更年期症状への効果、骨密度の維持、心血管系の健康など、いくつかのテーマで研究されているんですが、結果はまちまち。

「効果があった」という研究もあれば、「ほとんど差がなかった」という研究もあります。特に更年期症状への効果については、プラセボ(偽薬)と比べて有意な差が出なかった研究も少なくありません。

なぜこんなにバラバラなのか?

理由のひとつは、イソフラボンを体内で活用できるかどうかが、人によって違うから。

イソフラボンの一種である「ダイゼイン」は、腸内細菌によって「エクオール」という成分に変換されます。このエクオールのほうが、エストロゲン様作用が強いと言われているんです。

でも、エクオールを作れる腸内細菌を持っている日本人は、約50%程度。つまり、半分の人は豆乳を飲んでもエクオールが作られず、イソフラボンの恩恵を十分に受けられないかもしれない、ということ。

わたしの周りでも、「豆乳を毎日飲んでるけど、特に変化を感じない」って人、結構います。これ、腸内環境の違いが影響しているのかもしれません。

じゃあ、豆乳は飲まなくていい?

ここまで読むと、「豆乳って意味ないの?」と思うかもしれませんが、そういうわけでもありません。

豆乳には、イソフラボン以外にも良質なたんぱく質、ビタミンB群、カルシウム、マグネシウムなどが含まれています。牛乳が苦手な人にとっては、栄養補給の選択肢のひとつとして優秀。

それに、「女性ホルモンを増やす魔法の飲み物」ではないけれど、「適度に取り入れることで、体調のバランスを整えるサポートになる可能性がある」くらいの位置づけなら、全然アリです。

摂りすぎには注意

ただし、過剰摂取は避けたほうがいい。

食品安全委員会によると、大豆イソフラボンの1日の摂取目安量の上限は75mg程度。そのうち、サプリメントなどの特定保健用食品からの摂取は30mgまでが目安とされています。

豆乳200mlには、だいたい40~50mg程度のイソフラボンが含まれています。1日1杯程度なら問題ありませんが、何杯も飲んだり、サプリと併用したりすると、上限を超えてしまうことも。

特に、婦人科系の疾患がある人や、ホルモン療法を受けている人は、医師に相談してから摂るようにしてください。

大切なのは、バランス

結局のところ、豆乳もイソフラボンも「これさえ摂れば大丈夫」という万能薬ではありません。

生理不順やPMS、更年期症状などで悩んでいる場合、大切なのは、ホルモンバランスを整える生活習慣。

  • 十分な睡眠
  • バランスの取れた食事
  • 適度な運動
  • ストレスケア

こうした基本があってこそ、豆乳のような補助的なものが活きてきます。

わたし自身、20代の頃は「豆乳さえ飲んでいれば」と思っていた時期もありました。でも、不規則な生活をしながら豆乳を飲んでも、体調は良くならなかった。当たり前ですよね。

「豆乳を飲んでいる安心感」に頼るのではなく、体全体のケアをしながら、その一部として豆乳を取り入れる。これくらいの距離感が、ちょうどいいのかもしれません。


豆乳とイソフラボン、女性ホルモンの関係について整理してみました。「効果がある」「効果がない」と白黒つけられるものではないけれど、正しく理解して、上手に付き合っていきたいですね。

気になる症状がある場合は、豆乳に頼るのではなく、婦人科で相談してみてください。自分の体の状態を知ることが、いちばんの近道です。

※この記事の内容は、あくまで一般的な情報です。体調や症状については、専門の医療機関にご相談ください。

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