アロマで生理痛を和らげる|おすすめ精油と使い方
「また今月も来た…」 生理が始まって数時間、じわじわと下腹部が重くなってくるあの感覚。薬を飲めば楽になるとわかっていても、毎回頼るのもなんだか気が引ける。そんな風に感じたことはありませんか。
わたしも20代の頃は、とりあえず鎮痛剤を飲んで乗り切る派でした。でも30代に入ってから、なんとなく「薬以外の選択肢も持っておきたいな」と思うようになって。そこで試してみたのがアロマでした。
正直、最初は「香りで痛みが和らぐなんて、気休めでしょ?」って半信半疑だったんです。でも実際に使ってみると、痛みの”とんがり”が少し丸くなるというか、リラックスして痛みに囚われすぎない感覚がありました。もちろん個人差はあると思うけれど、選択肢のひとつとして知っておいて損はないと思います。
アロマが生理痛に働きかける理由
精油の香り成分は、鼻から脳の大脳辺縁系という部分に直接届きます。ここは感情や自律神経をコントロールする場所。だから、いい香りを嗅ぐとリラックスして、緊張がほぐれるんです。
生理痛の原因のひとつは、子宮を収縮させるプロスタグランジンという物質。ストレスや冷えで血流が悪くなると、この物質が過剰に分泌されたり、痛みを感じやすくなったりします。
アロマには、こんな働きが期待できます:
- 自律神経を整える(副交感神経を優位にして、リラックス状態に)
- 血行を促進する(温め効果で子宮周りの緊張をほぐす)
- 痛みの感じ方を和らげる(鎮痛・抗炎症作用を持つ成分が含まれている精油も)
香りだけで痛みが消えるわけではないけれど、ストレスや緊張をゆるめることで、痛みに対する感受性が下がるイメージです。
生理痛におすすめの精油
精油選びで大事なのは、「自分が心地よいと感じる香り」であること。いくら効能がすごくても、嫌いな香りでは逆効果です。以下を参考に、好きな香りを見つけてみてください。
クラリセージ
わたしが一番お世話になっている精油。ナッツのような、ちょっと甘くてハーバルな香り。
女性ホルモンに似た構造を持つ成分(スクラレオール)が含まれていて、ホルモンバランスの乱れからくる不調にアプローチしてくれると言われています。子宮の緊張をやわらげる作用もあるので、生理痛だけでなくPMSの時期にもおすすめ。
ただし妊娠中は使用NGなので注意。
ラベンダー
アロマ初心者でも使いやすい、万能選手。フローラルで優しい香りは、緊張をほぐしてくれます。
鎮痛作用と抗炎症作用があって、頭痛や腰痛にも使われることが多い精油です。生理中のイライラや不安感が強いときにも◎。夜、眠りが浅くなりがちな人にも向いています。
ゼラニウム
ローズに似た、華やかで甘い香り。「女性のための精油」と呼ばれることもあります。
ホルモンバランスを整える働きがあるとされていて、生理不順や生理痛、PMSなど、幅広い女性特有の悩みに寄り添ってくれる存在。気持ちが落ち込みやすい時期にもぴったりです。
マジョラム・スイート
スパイシーで温かみのある香り。あまり有名じゃないかもしれないけれど、個人的には隠れた名精油だと思ってます。
筋肉の緊張をほぐす作用が強いので、生理痛で下腹部や腰がガチガチになっているときに頼りになります。血行促進効果もあって、冷えからくる痛みには特におすすめ。
実際の使い方
精油は、肌に直接つけたり飲んだりするものではありません。正しい方法で使うことが大切です。
1. アロマバスで全身をゆるめる
お風呂に精油を数滴垂らす方法。ただし、精油は水に溶けないので、そのまま入れると肌に刺激になることも。
やり方: 天然塩(大さじ1)やキャリアオイル(小さじ1)に精油を3〜5滴混ぜてから、お湯に溶かす。ゆっくり浸かって、深呼吸しながら香りを楽しんでください。
わたしは生理2日目くらいの重い日に、クラリセージ2滴+ラベンダー2滴でやることが多いです。
2. 腹部マッサージで温める
精油を使ったオイルマッサージ。物理的に温めながら、香りでもリラックスできる一石二鳥の方法。
やり方: キャリアオイル(ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなど)10mlに対して、精油2滴を混ぜる。それを手のひらで温めてから、下腹部や腰に優しく円を描くようにマッサージ。
強く押す必要はなくて、皮膚をさする程度でOK。ゆっくり時計回りに、5分くらいやるだけでも身体がぽかぽかしてきます。
3. 温湿布で患部を集中ケア
洗面器にお湯を張って精油を1〜2滴垂らし、タオルを浸して絞る。それを下腹部や腰に当てるだけ。
外出前や仕事中には難しいけれど、家でゆっくりできるときには試してみてください。じんわりと温まって、痛みがやわらぐ感覚があります。
4. ディフューザーやティッシュで香りを広げる
直接肌につけるのが面倒なときや、職場で使いたいときに。
ティッシュに1〜2滴垂らして、デスクの隅やポケットに忍ばせておくだけでも、ふとした瞬間に香りが届いてホッとします。マグカップにお湯を入れて精油を1滴垂らす方法も、簡単でおすすめ。
使うときの注意点
アロマは自然由来だからといって、誰にでも安全というわけではありません。
- 妊娠中・授乳中は避ける精油がある(特にクラリセージ、ローズマリー、ペパーミントなど)
- 肌が敏感な人はパッチテストを(精油を薄めたオイルを腕の内側に塗って、24時間様子を見る)
- 精油は必ず希釈する(原液のまま肌につけるのはNG)
- 猫を飼っている家では使用に注意(猫は精油の成分を分解できないため、中毒のリスクがある)
それから、アロマはあくまで「セルフケアのひとつ」。痛みがひどくて日常生活に支障が出るレベルなら、我慢せずに婦人科を受診してくださいね。月経困難症や子宮内膜症など、治療が必要な病気が隠れている可能性もあります。
自分に合う香りを見つけてみて
「生理痛にはこの精油!」と決まっているわけじゃなくて、人によって合う・合わないがあります。同じ精油でも、体調やそのときの気分で感じ方が変わることもある。
だから最初は1本ずつ試してみて、「これ好きかも」と思えるものから取り入れてみてください。アロマ専門店に行けば、テスターで香りを確かめられるので、ネットで買う前に一度嗅いでみるのがおすすめです。
薬を飲むほどじゃないけれど、ちょっと重いな…というときの選択肢として。自分の身体と向き合う時間が、少しでも心地よいものになりますように。
※この記事は医学的アドバイスではありません。生理痛がひどい場合や、痛みが続く場合は婦人科での相談をおすすめします。